ピアノ教室について

ピアノ教室について

お子さんに何か習い事をさせたい。ピアノはどうかと考えている。
そんなママさんのために、ピアノを習うことについての考え方、メリットとデメリット、ピアノ教室を選ぶにあたってのさまざまな視点をご紹介していきましょう。
 
《ピアノは習い事ランキングで3位》
ネットで「子どもの習い事 ランキング」と検索しますと、いろいろな業者によるランキングがヒットします。それらを見ますと、「ピアノ」は「水泳」、「英語・英会話」に続いて3位に入っていることが多いようです。
1位と2位に入るだけあって、「水泳」と「英語・英会話」も魅力的です。水泳は何より体力がつきます。高負荷でありながらケガをするリスクが低い種目です。ただ、感染症のリスクはあり、自宅で気軽に練習できないというデメリットもあります。「英語・英会話」は、小学校で英語が必須科目になった関係から、最近人気が高まっています。もちろん受験、将来の就職に役立ちますね。
でもピアノを習うことには、水泳や英語・英会話と比べても、よりたくさんのメリットがあります。次に見ていきましょう。

 
  •  ピアノを習うメリット

ピアノを習うことについて、よく言われるメリットには次のようなものがあります。
 
・情操教育に良い
良い音楽に毎日触れることになりますから、当然です。
・表現力が身に付く
これも当然ですね。タッチ、強弱、間のとり方など、小さな細かいところまで工夫する神経がきたえられます。
・脳の発達に良い
ピアノの演奏は、指・目・耳・足を同時に使います。この刺激が脳にいいんです。
・発表会などを通じ度胸がつく
これは社会に出てからも役に立ちます。
・曲を仕上げる事により達成感が味わえる
この点はほかの習い事と同じかもしれません。
・楽譜が読めるようになる
楽譜は基礎としてしっかり学習します。もしかしたら、書く方、つまり作曲の才能にも結びつくかもしれません。
・毎日の繰り返しの努力が必要だと知る事ができる
これは一生の宝と言ってよいでしょう。
・将来、保育士や教師、ピアノ講師になれる
事実、そのためのピアノ教室もありますし、ピアノ教室でそれぞれの進路に向けたコースを用意していることもあります。
 
このほか、「絶対音感が身につく」、「なにかで聴いて気になった曲を、耳コピーして演奏できるようになる」など、ドヤ顔できる特技も持てそうですね。

 
  •  ピアノを習うデメリット・それは費用!

ズバリ!それは費用でしょう。ピアノを習うことには、ほかの習い事にはない多くのメリットがありますが、そのぶん、かかる費用も高い方です。
どんなところにお金がかかるか、見ておきましょう。
 
⑴楽器(ピアノ、電子ピアノ)
ヤマハやカワイなど、大手のピアノメーカーが開いている音楽教室だと、電子オルガンか電子ピアノ、アップライトピアノを買わなければなりません。メーカーさんの楽器販売促進も兼ねているわけですから。
電子オルガンや電子ピアノは、安いものだと10万円台からになります。アップライトピアノだと30万円台からです。
 
一方、個人のピアノ教室だと、多くの場合、最初から買わなくてもよいとしています。個人運営ですと当然、人それぞれのところがありますので、中には「ピアノがないとだめ」という先生もいるかもしれません。が、多くの場合は、「長く続けられそう」、「お子さんが意欲的」といった感触を先生が持ったときに、「ピアノを買ってはいかがですか」と提案してくれる感じです。
ただ、そんなに高くないものでもキーボードがあると、復習や自主練習に使えて便利です。安いものだと1万円台から購入できます。
 
⑵月謝・教材費
月謝に関しては、個人のピアノ教室の方が大手の音楽教室よりも安い傾向にあります。
大手音楽教室では5,000円くらいからですが、年齢が上がると月謝も上がるシステムになっていることが多く、中学生くらいになると1万円を超えるレベルになってきます。
教材については、ひとつのステップを修了するごとに次のテキストを買っていく形になっていることが多く、そのためお子さんのペース次第というところもありますが、だいたいの見当で言うと年間5,000~6,000円くらいでしょう。
 
個人のピアノ教室では、1回30分のレッスンを週1回で6,000円くらいから、というところが多いようです。もちろんこれも人それぞれですので、有名な先生だったり、実績のある先生だったりしますと、月謝が2万円、3万円になることもあります。
教材費は、おそらくもっと、先生ごとのばらつきが大きいでしょう。先生によってやり方が全然ちがうからです。ひとつの楽譜をじっくり教える先生もいれば、有名な曲だけさっと済ませて次へ次へと楽譜を購入させる先生もいます。ですから、これもだいたいの目安しかお示しできませんが、年間3,000~6,000円といったところでしょう。
 
⑶その他の費用
その他にもこまごまと、いろいろな部分でお金がかかります。
 
・発表会
大手音楽教室でも個人のピアノ教室でも、年に1回は発表会があります。お子さんに着せるドレスなどの衣装代が必要になります。また、記念品などのグッズにも若干のお金がかかるでしょう。
・お中元・お歳暮
かならずしも贈らなくてはならないものではありませんが、面倒見の良い先生だったり、発表会前などに無料で追加レッスンしてくれる先生でしたら、お贈りするのもいいでしょう。
有名な先生、実績のある先生だったら、贈っておいた方が無難です。
・交通費・出張費
お子さんをピアノ教室に通わせたり、あるいは送り迎えするとなると、当然その分の交通費はかかります。
また、先生に自宅に来てもらう「出張レッスン」になった場合には、先生によっては月謝とは別に出張費を請求することもあります。
・防音対策
ピアノの音漏れでご近所迷惑となると、最悪レッスンを続けられなくなります。静かな住宅地だとけっこう響くものですし、マンションだとさらに気を遣います。
その対策としては、壁や床に吸音マットを敷く、防音カーテンを引くといった比較的簡単な方法から、部屋の中に「防音レッスン室」を造る方法(ヤマハやカワイで製品として売っています)、部屋自体に浮き床、壁補強、サッシ二重化などの防音工事をほどこす方法まで、さまざまなものがあります。必要に応じて行うことになりますが、「防音レッスン室」だと数十万円、「防音工事」ですと100万円は超えてくるでしょう。
 
このように、ピアノを習うことには、付随する部分も含めてけっこうなお金がかかります。


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